LACRIMAL DUCT SURGERY
日帰り涙道内視鏡手術
涙道手術は、涙の通り道(涙道)が狭くなったり詰まったりして、涙が常にあふれたり、目やにが増えてしまう症状を改善するための治療です。
涙は本来、目の表面を潤した後、鼻の方向へと流れていきます。しかし、この通り道が塞がれてしまうと、涙が排出されずに目に溢れたり、慢性的な炎症や感染の原因となります。
涙道手術では、詰まりを取り除いたり、涙の新しい出口を作ることで自然な涙の流れを回復させます。手術は局所麻酔で行います。
涙道内視鏡手術(涙道内視鏡下涙道再建術)
極細の内視鏡を涙道に挿入して、詰まった部分を直接確認しながら治療する方法です。
・涙道内の狭窄や膜状の閉塞を広げる
・シリコンチューブを挿入して涙の通り道を確保する
といった処置を行います。
傷が外に残らず、身体への負担が少ないのが特徴で、比較的軽度〜中程度の涙道閉塞に適しています。
当院ではこの方法で治療をしています。
対応する疾患
涙道手術が適応となる主な疾患は以下の通りです。
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● 鼻涙管閉塞症
涙の出口である鼻涙管が詰まり、涙が常にあふれる、目やにが増えるなどの症状が続く病気です。涙道内視鏡手術が有効です -
● 涙小管狭窄・閉塞
涙道の上流(まぶた側)が狭くなるタイプです。
特殊な手術が必要になることがあります。 -
●慢性涙嚢炎
涙嚢に細菌が繁殖し、目やにが増えたり炎症を繰り返す状態です。DCRが根治的治療になります。 -
●外傷や加齢による涙道異常
外傷・加齢・炎症などが原因で涙道が細くなることがあります。涙が絶えずあふれる「流涙症」は、日常生活の不快感だけでなく、感染リスクにもつながるため、早めの治療が推奨されます。抗がん剤による流涙症も増加しています。
手術の注意点
涙道手術には高い成功率がありますが、いくつか注意すべきポイントがあります。
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●術後しばらくはシリコンチューブを留置します
内視鏡手術やDCRでは、涙道の形を保つために細いシリコンチューブをしばらく留置します。
異物感は少なく、日常生活に大きな支障はありません。 -
●感染予防のため、術後の点眼・内服が必要
炎症を抑え、涙道が再び詰まらないようにするため、抗菌薬や消炎薬の使用が必要になることがあります。 -
●再発の可能性について
涙道の状態や原因によっては、再閉塞する場合があります。
特に慢性炎症が強い場合や高齢者では再発リスクがやや高くなります。
まとめ
涙道手術は、涙のあふれや慢性の目やにに悩む方にとって、有効かつ根治が期待できる治療方法です。症状の原因によって適切な手術方法は異なるため、まずは涙道の状態を詳しく検査し、医師と最適な治療方法を相談することが大切です。